おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
中村天風師の『運命を拓くー天風瞑想録』(講談社文庫)については、9月18日のブログ「中村天風師が語る『運命』論」でもご紹介しました。
この本の第11章「勇気と不幸福撃退」で中村天風師は、私が「困難を克服する活力」(『勇気づけの心理学』、金子書房)と呼んでいる「勇気」について次のように言及しています。
1.我々が悲観に傾きがちなのは、“勇気”がないからである。
2.勇気というものは、人生を統一する一切の根本基礎である。
3.心を積極的にする要点は、勇気の煥発である。だから、すべからく何事に対しても、またいかなるときといえども、勇気、勇気で対応しなければならない。
この章の最後では、次の「勇気の誦句(しょうく)」で結んでいます。
自分はこの世に作られたものの中で、一番優秀な霊長といわれる人間ではないか。しかも人間の心の力は、勇気というものでその圧力を高めるのが、人の生命に与えられた宇宙真理である。
だから今日からの自分は、いかなる場合にも断然勇気を失うことなく、特に自己の本能や感情の中で、自他の人生を泥ぬるがごとき価値なき低劣な情念が発生したら、それに立派に打ち克ち得る強い心を作るために、大いに勇気を煥発することに努めよう。
そうだ。
終始一貫、勇気、勇気で押し切るのだ。
「勇気の誦句」を反復していると、勇気が湧いてきます。やってみてください。
◎9月23日(木、祝)11:00-13:00開催のアドラー心理学ゼミナールでは、
「中村天風の人と思想-究極の自己受容のために」
と題して私自身が担当します。
資料をたくさん用意し、中村天風師の肉声をテープでお聞かせする他、修練法も紹介します。
受講料は2,100円
お申し込みは、ヒューマン・ギルドのホームページの http://hgld.co.jp/hpgen/HPB/entries/16.html をご覧の上、「お申し込みフォーム」から、あるいは、info@hgld.co.jp から
あと数名で定員に達します。
<お目休めコーナー> 玉藻公園(高松)にて②