おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(小倉広著、ダイヤモンド社、1,600円+税)の紹介をします。
著者の小倉さんが「あとがき」でこんなことを書いてくださっています。
私が本書を執筆できたのは、アドラー心理カウンセリングの師であり、本書の監修を手がけてくださった有限会社ヒューマン・ギルド代表取締役の岩井俊憲先生によるお力添えのおかげです。深く感謝申しあげます。
そのため厚かましくも「監修者による本の紹介」とさせていただきました。
さて、私がこの本を読むのはゲラの段階を含めて3度目になります。
本になって読むと、一段とリアルに内容が迫ってきます。
同じダイヤモンド社発行のベストセラー『嫌われる勇気― 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見 一郎・古賀 史健、ダイヤモンド社、1,500円+税)と一部対比しながら書評を書きます。
『嫌われる勇気― 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(以下『嫌われる勇気』)が哲人と、自己にこだわる青年との対話形式の本であるのに対して、『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』(以下『アドラーの言葉』)は、アドラーの言葉を超訳のかたちでうまく活用した、自己を高め、対人関係を円滑にしたい、幅広い読者を想定して書かれた啓蒙書です。
『嫌われる勇気』が岸見さんの哲学的素養が生かされた本だとすると、『アドラーの言葉』は、「市井のコンサルタント」と自らを称する小倉さんの、挫折を含めた体験と「人生学」の英知がふんだんに盛り込まれた本です。
岸見さんの長期間のアドラー心理学歴と比較すると、アドラー心理学と正式に触れて比較的短期の小倉さんは、学び手の立場になりきって、アドラー心理学を咀嚼し、発信したのがこの本です。
私の印象では、小倉さんの中で今までに学び体験してきたことがアドラー心理学によって理論化・体系化され、この本に集大成された感があります。
それにしても、小倉さんが短期間でこのレベルに達しえたのは、アドラー心理学の提供する理論がいかにシンプルであるか、小倉さんの学び方がどれほど熱意に富んでいたか、講師(実は多くは私)の教え方がよかったか、でしょう。
この本を読んで、私は次の実感を持ちました。
「講師が教えたことを講師より上手に伝える小倉さん、あなたはアドラー心理学の真髄を体現する、共同体感覚にあふれた、勇気づけの人です」
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(小倉さんとペルグリーノ博士、2013年8月1日撮影)
◆著者である小倉広さんご自身による本の紹介(ヒューマン・ギルドの3月度ニュースレター用)は、下記をご参照のほど。
2014年2月27日付けブログ 『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』本日発売
◆ヒューマン・ギルドで行うアドラー心理学の6つの看板講座のことは こちら をご覧ください。
◆講演会「『アドラーの言葉』から連想すること」 開催
『アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉』の発売を契機により広くアドラー心理学を知ってもらおうと講演会を企画しました。
この日は、アドラーの人となり、アドラーの言葉をもとにアドラー心理学の魅力をお伝えします。
アドラー心理学ゼミナール「アドラー心理学の理論を学ぼう!」の一環として開催します。
日時:4月29日(火・祝)11:00~13:00
場所:ヒューマン・ギルド 研修室
講師:岩井俊憲(ヒューマン・ギルド 代表)
申込方法:ヒューマン・ギルドのホームページ
http://www.hgld.co.jp/event/view/173 をご参照の上「お申し込みフォーム」から
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