おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日、10月28日は、私個人の面倒な責務が終わった、記念すべき快挙の日でした。
夜は、カミさんと一緒にサントリーホールへ。
イルジー・ビエロフラーヴェク指揮のチェコ・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴くためでした。
庄司紗矢香ヴァイオリンのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も演奏されましたが、私の最大関心事は、ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』でした。
コントラバス奏者8人が正面最後列に陣取る、今まで見たこともない配置でした。
また、この演奏がすごかったー!
ところで、私の『運命』とのつき合いは、高校2年生だった50年ほど前に遡ります。
高校1年生の時に特別進学クラスで55人中55位(つまりビリ)を2回(1学期と2学期)経験し、理由が1カ月の入院による病欠だったことで、一般のクラスへの脱落を辛うじて免れ、2年生になって2学期で陸上競技部を辞めて勉学に専念するはずだったにもかかわらず、成績があまりぱっとしない時期でした。
私は『運命』を何人もの指揮者で聴き比べをすることと、武者小路実篤の小説を読むことで虚無主義に陥りそうになるのを自分自身で支えていたのです。
暗黒の高校時代が終わりそうな時に私に快挙が訪れました。
第一志望の大学・学部に合格できたのです。
それ以来、私の運命が変わったような気がしました。
それ以後、何度か快挙を経験しましたが、総じて失意の時期の方が多かったような気がしないでもありません。
運命は気まぐれに、誰にも、快挙と失意の場面を用意してくれているようです。
そんなことを『運命』を聴きながら考えているとき、ふと私にとても大きな気づきがありました。
隣の席で感動しながら『運命』を聴いているカミさんがいることを思うと、彼女と結婚し、彼女と26年以上も共に暮せていることそのものが、何にも増して私の快挙ではなかろうか、と。
ヒューマン・ギルドを30年以上経営できていることも、私だけでなく、関係する人たちの運命にとっての快挙ではないか。
こんな快挙を達成できている私が、ヒューマン・ギルドに集う方々の快挙実現の支援をすることが今後の私の使命であることを改めて確認させてもらえた10月28日、運命の日でした。
<お目休めコーナー> 10月の花(29)
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