アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(4月3日)は、10:00~17:30に アドラー心理学ベーシック・コース の2日目を行っていました。

内容は(1)アドラー心理学の基本的な考え方、(2)ライフスタイル、(3)人間行動の理解ー不適切な行動の4つの目標、でした。

「ライフスタイル」のところの誕生順位のグループ・ワークはいつもながらの盛り上がりでした。
討議後、それぞれの誕生順位毎に発表をしていただきました。

前日同様、受講者からの鋭いご質問をいただき、私も勉強になりました。

◆アドラー心理学ベーシックは、2016年度は、こんなに各地で開催します。

東京・大阪、横浜・長岡開催 アドラー心理学ベーシック
熊本、愛知、松本開催 アドラー心理学ベーシック・コース

 
さて、私もかつてよく知っていた人(A氏とします)のブログで、その人が当人よりも知名度の高いある人(B氏とします)を他の権威者も巻き込み、嫌らしく批判している記事を読みました。
「まだこのパターンか」と情けない気持ちを持つと共に、妬みと嫉妬について改めて考えさせられました。

妬みと嫉妬に関しては、テレビでも人気の中野信子氏(脳科学者、医学博士)といじめと感情の研究に長らく取り組んできた澤田匡人氏(心理学者、宇都宮大学准教授)の共著『正しい恨みの晴らし方 - 科学で読み解くネガティブ感情』(中野信子・澤田匡人、ポプラ新書、780円+税)で中野氏が明快に書いています。

正しい恨みの
晴らし方 (ポプラ新書)
中野 信子,澤田 匡人
ポプラ社

・妬み(envy)とは、自分の持っていない何らかの好ましい価値のあるものを、自分以外の誰かが持っていて、それを自分も手に入れたいと願うとき、その相手に対して生じる不快な感情のこと

・嫉妬(jealousy)とは、自分の持っている何らかの好ましい価値のあるものを、自分以外の誰かが持っておらず、それをその誰かが奪いにやって来るのではないかという可能性があるとき、その相手を排除したいと願う不快な感情

A氏のB氏に対する感情は、妬み(envy)に属し、アドラーのいわゆる「他者を引き離す感情(disjunctive emotion)」に該当します。

アドラーは、こんなことを書いています。
前者は「妬み」と呼んでもいいかもしれません。

・嫉妬は他の人をけなし、非難などをするのに役立つだろう。しかし、すべては他の人から自由を奪い、呪縛、拘束するための手段である。 『性格の心理学』P.76

・嫉妬は強くて深い劣等感にもとづいているのがわかる。嫉妬深い人は、パートナーを自分のもとに引き止めておくことができないのではないかと恐れている。そこで、何らかの仕方でパートナーに影響を及ぼしたいと思うまさにその瞬間に、嫉妬を表明して自分の弱さをさらけ出してしまう。このような人の原型を見れば、〔権利を〕奪われたという感覚を見出すことができる。 『個人心理学講義』P.88

<お目休めコーナー>4月の花(4)

人気ブログランキングへ 
(クリックして勇気づけを)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )