おはようございます。アドラー心理に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
本日(9月14日)は、午後から台湾に向けて家族で出発するはずの日でした。
しかし、台風22号が台湾、香港に向かうため、本日飛び立ったとしても9月16日(日)の帰国が危ぶまれるため、泣く泣くキャンセルしました。
家族は、次の予定を設定中です。
さて、昨日は、カウンセリング演習(平日コース) の前に再来週に東京(2回)と大阪で行う某専門学校の講師向け研修(「アドラー心理学を活用した授業設計プログラム」)の準備を行っていました。
中心となるのは「勇気づけ」ですが、その味付けとして「アクティブラーニング」にも触れることになります。
そのために一昨日の 筑波大学附属駒場中・高等学校 の 澤田英輔先生 の高校2年生40人対象のライティング・ワークショップ(国語)の授業見学は、とても参考になりました。
私が前から授業/研修の根拠にしているのは、National Learning Laboratories が50年以上も前に発表したラーニングピラミッド(学習定着率)理論です。
講義 5%
読む 10%
視聴覚 20%
デモンストレーション 30%
グループディスカッション 50%
実践形式 75%
誰かに教える 90%
学習定着率とは、人がどう学べば最も効果的に学習できるかというモデルで、エビデンスの点では、疑問の余地がありますが、講義一辺倒の授業/研修に対して再考のきっかけとなります。
ヒューマン・ギルドの講座 では、(1)講師からの学び、(2)仲間からの学び、(3)自分自身からの学び、と3つの学びを唱っていますが、これは、ラーニングピラミッド(学習定着率)理論を意識してのことです。
ところで、
教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。
学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。
発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。
と文部科学省のよって定義されているアクティブラーニングに関してわかりやすい2冊の本を紹介します。
『アクティブラーニングがよくわかる本』(小林昭文監修、講談社、1,300円+税)
『この一冊でわかる! アクティブラーニング』(小山英樹・峯下隆志・鈴木建生著、PHP研究所、1,500円+税)
なお、『この一冊でわかる! アクティブラーニング』の共著者の一人の 鈴木建生さん (元産業能率大学教授、現在ユマニテク短期大学 副学長)は、ヒューマン・ギルドの元会員で、教育コーチングの仲間と共に私を三重県にお招きいただいたり、2009年1月に滋賀(甲賀市)開催のアドラー心理学ベーシック・コースを受講されている方です。
次に、動画でアクティブラーニングを知るためには、桐蔭学園のWebsiteで アクティブラーニング をご覧になることをお勧めします。
桐蔭学園では、2015年4月より、生徒の学びの質をより高められるように、アクティブラーニング研究の第一人者である京都大学の溝上慎一教授を教育顧問として招聘し、新しい授業の在り方を創造しています。
いずれにせよ、授業/研修のスタイルが大きく変わる時代のようです。
(クリックして勇気づけを)
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