おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月4日)は10:00から 平日開催のアドラー心理学ベーシック・コース の初日を開催しました。
参加者は10名に絞りました。
いつものように机に4~5人で座っていただくのではなく、椅子だけを距離を空けて配置しました。
講師は 永藤かおるさん(ヒューマン・ギルド取締役研修部長、シニア・アドラー・カウンセラー、公認心理師)。
フェイスシールドを着用しての登壇でした。
この人最近大活躍で、Schoo の【再々放送】孤独や衝突を生き抜くための「アドラー心理学」にも出ていました。
生放送の時は500人近くの視聴者がいたそうです。
ヒューマン・ギルドでも女性大活躍の機運です。
今は竹内さちこさんを含めた2人の女性で支えられているようなものです。
世界的に政治の世界を見ても、コロナ禍の時代に私には3人の女性リーダーが突き抜けた活躍をしています。
筆頭は台湾の 蔡英文総統。
コロナの問題については、世界のモデルになる収め方をしました。
最近では、中国の「一国二制度」策に対して毅然とした態度を示しています。
bloomberg ニュース 2020年5月20日
台湾の蔡総統、中国主席に共存促す-「一国二制度」受け入れず
次は、ドイツの メルケル首相。
新型コロナウイルス感染症対策に関するスピーチや会見は、各国の首脳の中でも際立っていますし、最近では、アメリカのトランプ大統領のG7サミット開催について現時点では訪問を見合わせる考えを示しました。
もう一人は、ニュージーランドのアーダーン首相。
ニュージーランド政府は新型コロナウイルス対策について朝日新聞デジタル 2020年4月23日 19時00分 トレーナー姿で語りかけたNZ首相 動画で見せた発信力 をお読みください。
ジャシンダ・アーダーン首相(39)のリーダーシップだ。そ
の鍵は、人々とつながる「発信力」にある。
厳しいロックダウンを始めることを説明する場だった。
「あなたは一人ではありません。私たちはあなたの声を聞きます。私たちが指示することは、常に完璧ではないでしょう。でも、私たちがしていることは、基本的に正しいものです」
「あなたは働かなくなるかもしれません。でも、仕事がなくなったという意味ではありません。あなたの仕事は命を救うことです」
「人に優しく。家にいましょう。そして、感染の連鎖を断ち切りましょう」
数時間後、アーダーン氏は、自らのフェイスブックページで動画の配信を始めた。
首相公邸の部屋からとみられ、上着はリラックスしたトレーナー姿だ。
「カジュアルな格好でごめんなさい。子どもを寝かしつけたところで」
それに比べて世界の政治的な2大リーダー、アメリカのトランプ大統領にしても中国の習近平主席にしても、好ましいリーダー・モデルには該当せず尊敬に値しません。
2人に共通するのは、W.B.ウルフが『どうすれば幸福になれるか 上』の「力は正義なり」の信念の持ち主であることです。
訳文に少し手を加えてお伝えします。
二つ目の基本的態度として、人生を一つのビジネスと考えて生きる方法がある。
この態度に基づく社会では、幸福は競争に勝てるかどうかで決まる。
まさにこれは動物界の選択方法と同じ、弱肉強食の世界だ。
個人の力関係で、最適者がより弱いものの犠牲の上で生き残っていく。
こうした人生では、アグレッシブな攻撃と巧みな防御だけが重要と問われる。
どんな動物でも自力でなんとかやっていく。生きるということが、残忍な勝利か惨めな敗北かのどちらかになってしまうのである。
今日、大多数の人間が人生をビジネスのように考えている。
彼らの人生哲学は、基本的にアグレッシブな競争と個人の能率を重視する。
「力は正義なり」の信念は、まさに《厳しいビジネス》として生きる人生の態度がもたらしたものである。
コロナと共に生き、いつか克服する過程で私たちに求められるのはビジネス的・男性的な「競争原理」でなく女性的な「共生原理」なのではないでしょうか?
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