おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月27日)の9:00から45分間「日経バーチャル・グローバルフォーラム」第1回ライブ配信で「パンデミック時代の正義:コロナウイルスは我々の生き方を変えるのか?」のオンライン講座を受けました。
講師はハーバード大学のマイケル・サンデル教授、ナビゲーターは、政策研究大学院の田中明彦学長。
短い時間でしたが、ボストンにいるマイケル・サンデル教授の話をライブで聞けるのはオンラインならではです。
前半では、「コロナ危機から我々は何を学べるか?」としてコロナ危機を通じて、我々が日頃気づかなかったことが露呈し、必須作業をしている人たちの働きとの「相互依存関係」で我々市民の働きを支えられていること、彼らに対する敬意を忘れてはならないことを強調していました。
後半では、コロナ危機によって3つの基本的問題を語っていました。
(1)グローバル化への影響
(2)資本主義への影響
(3)民主主義への影響
個々には書きませんが、これら3つを通じて基本的な価値観の考え直しが迫られていることが強く伝わってきました。
また、社会、世代の「分断」が見られることも語り、相互に弱い存在である人間が「相互依存」をせざるを得ず、共同体としての「連帯」と改めて正義が働く社会の実現を訴えました。
さて、ここからが私の主張です。
「コロナ危機から我々は何を学べるか?」については、歴史的に日本が外圧からでしか大変革が遂げられなかったことを思い起こします。
第1の外圧は、1853年のベリー来航でした。
第2の外圧は、1945年の終戦でした。
共に主にアメリカからの外圧によるものでした。
しかし今、アメリカからの外圧よりもコロナの外圧の方が1945年の終戦以来の最大の外圧になっています。
新聞報道によれば、アメリカの6月25日1日のコロナ感染者数が39,327人に上ったことが報じられています。
日本のように国民皆保険もできていない国です。
このような国から私たちは外圧を期待できるでしょうか?
そこで、戻ります。
日本が外圧でしか変われない国だとしたら、他国に求めるのではなく、このコロナ危機という外圧から医療、政治、経済、教育などを抜本的に学ばないとしたら、年々低下しつつある日本の地位をますます低下させるに違いありません。
私は、このコロナ危機に対して、「そもそも人間とは何か?」の問いかけから始まり、アドラーの知見も借りながら次回に自説を述べることにいたします。
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