おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
私はテレビや新聞のマスコミが流す情報を鵜呑みにするのを好みません。
あえて、別の見方を探ります。
その理由は、ニュースでもコメンテーターでも同じことを伝えるとしたら、そこから恐ろしい抗しがたい「空気」が発生し、私たちの方向を誤らせることになるからです。
その結果がファシズムです。
私たちが最も恐れなければならない支配に服従することです。
1つの例を申し上げましょう。
2月1日に 東京都のコロナの感染者数が393人に減ったとき、新聞各紙はそのことよりも東京都の感染者数が10万人に達したことを大々的に取り上げていました。
「みんなの努力で最大2,447人(1月7日)だったところが393人に減りました」と報じた新聞はありませんでした。
マスコミは「人はポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に注意を向けやすく、記憶にも残りやすい性質を持つ、ということを表す心理学用語」であるネガティビティ・バイアスに訴えるのです。
そんな風潮になっているときに私は「待った」をかけて、あえて異論を探してみようとするのです。
そんな中で藤井聡先生(京都大学教授)が10日ほど前にGoToキャンペーン中止に影響を与えた西浦モデルについてこんなことをメルマガに書いてあったことに注目しました。
「GoToキャンペーンの開始直後の5日間に、旅行していた人の感染者数が、(GoToキャンペーンが始まる前の)約1.5~3倍に増えた」
この部分だけを見ると、確かに、GoToの「せい」で感染する人が1.5~3倍に増えたんだなぁ、という印象を持ちます。
そして、この「印象」に基づいて各社は先のような見出しを付けて、どうやらGoToの「せい」で感染が増えた可能性を示す論文が公表されました、と報道したわけです。
つまり、メディア各社は、西浦氏の論文のアブストラクト(論文の概要をまとめた短い文章)の情報を、中身を読まずにそのまま「垂れ流す」形で報道したのです。
しかし、この5日間に「旅行していなかった人」の感染者数も「約1.4倍~3.7倍」に増えているのが実態なのです!(西浦論文の中の数字からそれが読み取れます)
つまり、GoToキャンペーン前の感染者は、旅行した人もしていない人も「増えている」のです。
したがって、この西浦氏が提示したデータは、「旅行した事が『原因』で感染者が増えた」ということの証拠には、一切なっていないのです。
西浦氏のデータは、ただ単に「GoTo期間の前よりもGoToが始まった時の方が、旅行しているかどうかに関わらず、感染者が増えている」ということを意味しているに過ぎない。
上記事実「だけ」を書いて、旅行していない人の感染者数もそれと同等に増えたという事を書かなければ、そのアブストラクトを読んだ人の多くが、「GoToキャンペーンが『原因』で感染が増えた」と「勘違い」することは火を見るよりも明らか。
このような論調をも参考にするために私は「あえて異論を唱える」人にも注目します。
その上で、正論・異論の両方を読み解いたうえで私たちを建設的に方向に向かわせる建設的な方向に向かう判断を下したいのです。
私たちは安易にマスコミの論調に染まることは危険です。
少数意見であっても発言できる場とその意見を尊重することを忘れてはならないのです。
「君の意見には賛成しないが、君のそう発言する権利は死んでも擁護しよう」と語ったフランスの哲学者のヴォルテールの言葉のように「異端的な少数意見発表の自由を認め、そうした意見の人を差別待遇しないこと」と『広辞苑』に書かれている「寛容」のもう1つの意味を噛みしめたい昨今なのですが、あなたはいかがですか?

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