おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
webスポルティーバ(LINEニュース)でこんな記事を見つけました。
2021年2月3日 11:05Jiji Photo特集
ダルビッシュも指摘したセ・パのフィジカル差。巨人の罰走に意味ある?
『セ・パの実力格差を多角的に考える』第2回 トレーニング意識の違い
セ・リーグではいまだに古い価値観が根強い。
たとえば昨年話題になったのが、巨人の阿部慎之助二軍監督が強いた"罰走"だ。
プロアマ交流戦で早稲田大学に敗れた際、罰として1時間のランニングを指示したが、高島氏は合理性の観点から反対する。
「罰どころか、ただのマイナスです。選手が痩せてしまう罰だから、やめたほうがいい。それによって『なんとかしなきゃ』という意識は生まれるかもしれないけど、勝つ可能性はどんどん減ります」
負けた罰として走らせ、体重減を招けば出力が低下する。
その悪影響は選手本人ばかりか、チームにも及ぶ。
野球界で当たり前のように行なわれてきた罰走は、誰も得をしないものだ。
こうした旧来的な体質を改め、いかに合理的な環境を整えていけるか。
それこそ、セ・リーグの巻き返しに必要だと高島氏は見ている。
実は私も、巨人の阿部慎之助二軍監督が強いた"罰走"のことは、中央大学に負けた試合でも同じことを行っていたことを知っています。
だとしたら確信犯です。
このような"罰走"は今の時代、高校でもまともな監督なら強いないはずです。
それが天下の読売巨人軍の次期監督候補とも目される阿部慎之助二軍監督が疑念もなく行っているとしたら、スポ根指導を黙認する球団だとプロ野球連盟から巨人軍を排除してもいいくらいです。
特に、選手全員に対して「連帯責任」の名のもとに"罰走"を強いるとしたら、敗因を招いた特定の選手を血祭りにして委縮させ、責任のなすり付け合いによって仲間の信頼関係を損なうことにもなります。
少年野球にも影響を及ぼしかねない愚かな指導法です。
心あるスポーツファンこぞって読売新聞社に抗議してもいいくらいです。
最後に、アドラーの言葉で結びます。
「子どもの人格形成について、・・・・罰を与える、叱責する、お説教をするという方法は、子どもにとって得るものは何もない」
『生きるために大切なこと』P.24
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