見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

鎌倉の面掛け行列

2004-09-18 22:06:58 | なごみ写真帖
 鎌倉の御霊神社(権五郎神社)の「面掛け行列」を見てきた。

 境内で鎌倉神楽を奉納したあと、露払い役の天狗(ちょっと別格)をはじめ、「爺」「鬼」「鼻長」「火吹男(ひょっとこ)」「福禄寿」「阿亀(おかめ)=孕み女」など、異形の行列が町に出ていく。旗、お囃子、楽人、引き車に乗ったお神輿も続く。

 力餅屋の角で、まず、右に折れて、虚空蔵堂の前あたりまで進んでUターンし、再び力餅屋の前を通って、長谷の交差点のあたりまで進んで、戻ってくる。全行程1時間ほど。







 最後は御霊神社の境内で待っていたら、面掛け行列はいつの間にか解散して、神輿だけが氏子の肩に担がれて戻ってきた。ひとしきり、あっちに振られ、こっちに揺すられした末に、本殿の前に降ろされる。

 「これより、ご神体を本殿にお戻しします」という説明があり、宮司さんがうやうやしく神輿の前扉を開ける。伸び上がって見ていたが、宮司さんは、さっと何物かを抱き取ると、袖に包み、背中を丸めて本殿に駆け込んでしまった。

 生きている信仰を見るようで、厳粛な気持ちになった。

 でも、日本の神様って、こうして1年に1回くらい、外に連れ出してやって、あそんであげないと駄目なのね。そこがおもしろい。

コメント
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