見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

NHKアニメ『精霊の守り人』に出会う

2008-04-30 23:30:05 | 見たもの(Webサイト・TV)
○NHKアニメ『精霊の守り人』(監督:神山健治、制作:プロダクションI.G)

http://www3.nhk.or.jp/anime/moribito/

 昨日(4/29)のことだ。遅く起きて、テレビのスイッチを入れたら、教育テレビでアニメをやっていた。へえ、NHKでアニメかあ、と思って、しばらく見入った。

 マンガ雑誌の、極端にデフォルメされた絵とは異なり、比較的抑えた絵柄である。平面的なセル画に丁寧な陰影をつけて、立体感をあらわす手法が懐かしい。1970年代の終わりから1980年代の初め、本来なら、もう「子供向け」のアニメ作品から卒業するはずの私の年代が、いつまでも熱狂を続けたアニメーションの主流は、こういう絵柄だったと思う。

 加えて、セリフの日本語の美しさも気に入った。衣装や小道具が東アジアふうなので、古代史ものか?と思ったが(文字が西夏文字っぽかった)、そうではないらしい。番組表をチェックして、『精霊の守り人(もりびと)』という作品であることを知った。原作(偕成社、1996年)は、上橋菜穂子による異世界ファンタジーである。タイトルだけは知っていたが、私は、日本の作家によるファンタジーは、どうも食わず嫌いで、読んだことがなかった。

 アニメーションは、2007年にNHK-BS2で放送されたもの(全26話)。この4月から、毎週土曜日、NHK地上波(教育テレビ)で再放送を開始したのである。昨日は、放送済みの第1~4話の一挙アンコール放送だった。そして、今週土曜日放送の第5話に続くわけである。NHKの策略に、すっかりハメられたかたちになるが、これから週末の楽しみは、この作品に決めた。

 制作会社のプロダクションI.Gは、初めて聞く名前だった。スタッフにもキャスト(声優)にも、もう私の知っている名前はひとりもいない。そりゃあ、そうだなあ、私がアニメを見ていたのは、ファーストガンダム「まで」という世代なのだから…。

■精霊の守り人オフィシャルサイト(※音が出ます)
http://www.moribito.com/

■Production I.G.作品紹介『精霊の守り人』
http://www.production-ig.co.jp/contents/works_sp/1600_/
美術ボードがきれい!

■偕成社:守り人&旅人スペシャルページ
http://www.kaiseisha.co.jp/moribito/index.html
コメント
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