
こちらは明らかに後者。アメリカ合衆国がそのまま肥大化したような星間国家において戦争に送り込まれる兵士の大半はクローン人間。それぞれ個性はあるけれど、周りはともかく自分だけはクローンじゃないと刷り込まれている兵士たち。
主人公も、自分以外の兵士はほとんどクローンであるけれど自分はクローンではないと信じているけれど、読者としてはそれがどうだかわからない。そして戦いはあくまで人類同士の戦いで、主人公の所属する海兵隊が投げ込まれる戦いはどこまでも無意味で、大義は色褪せている。ただ権力者たちの道具として激しい戦いに投入されていく姿は、ひとことでいうとフィアナの出ないボトムズ。ロボットも出ない話だけれど、雰囲気はそんな感じ。
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