付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」 哀川謙

2010-06-09 | 魔法の学園
 人間と人外の生き物が共存している世界。
 共存と言っても見えない壁はいくらでもあり、学校も人間用とそれ以外のもの用に別れている。ただ1校、聖桐学園を除いては。
 人間と人外が共存するテストケースとして設置された聖桐学園には、人間からなる勇者生徒会と、人間以外のための魔王生徒会が存在して互いに競い合っていた。
 その勇者生徒会の生徒会長にさっそく選ばれてしまったアリスは、眉目秀麗・成績優秀・スポーツ万能。しかし、そんな今年の勇者に対し、幼馴染みの紅太郎はすべてが平均点の冴えない普通の人間。しかし、その紅太郎が次の魔王に選ばれてしまったことから……。

 えっと、学園コードギアスかと思ってしまいましたが、面白くて一気に読めてしまいました。主人公が周囲の少女たちから寄せられる好意にだけは鈍感なのはお約束ですが、それ以外は普通の人間は人間なりに真面目に取り組み、頭を使って身体を張って頑張る姿に好感を持ちました。
 書店から回収されているというので、とりあえず感想メモのみ。

【俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長】【哀川謙】【H2SO4】【幼馴染み】【生徒会】【マウントポジション】【吸血鬼】【人造人間】【人狼】【サキュバス】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「僕とおじいちゃんと魔法の塔(2)」 香月日輪

2010-06-09 | 日常の不思議・エブリデイ・マジック
「魔物も人間も、女は大して変わらんわぃ」
 呼び出しもしないのに魔法陣に出現する連中に、陣内秀士郎の言葉。

 龍神(たつみ)が岬の黒い塔に移り住んで4度目の春。高校にも無事に合格し、春休みを利用して泊まりがけで遊びに来た親友の信久や弟妹とも愉しくやっていたのだが……。

 かつては芸術家の卵たちが集まって暮らしていた梁山泊的な屋敷に、今度は怪しげな者たちが集まり始める話になりそうな話。回りくどいけれど、そんな感じ。空気を読みすぎる、出来の良い弟や天真爛漫な妹ともうまくやれているようでなにより。
 前作は1冊で完結して、続編なんか必要なさそうな話だったけれど、今回はあれこれ伏線引きまくって、3巻でも4巻でも出さないといけない雰囲気になってます。大魔女エスペロスも登場したのはいいけれど、信久くんが壊れ始めた気がして不安です。萌えとか言い出したらいかんよ……。
 児童文学的な説教臭さが気になる人もいるかな? けっこうストレートに、人と人との付き合い方やら社会での生き方について言い放つわかりやすさが諸刃の剣です。そういう意味ではかなりシニカル。

【僕とおじいちゃんと魔法の塔】【香月日輪】【魔女】【魔法陣】【裏金】【五感】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする