魔法文明が発達した複数の異世界とのゲートが発見された地球。しかし、そのゲートは５年前に突如消え去り、地球人と異世界人の間に生まれた子供たちは、優れた魔法能力を持った探索者として成長し地下迷宮の探索を続けていた。ランダムに接続先が変わるダンジョンの地下100階に、彼らの故郷世界との連絡口があるというのだが……最近数少ない作家買いしてる瀬尾つかさの新刊。
ＲＰＧをいろいろ取り混ぜた設定の世界を楽しみましょうという話。１冊でこれだけきっかり書き込めるのはさすが。でも、そのために、全体的にちょっと説明口調というか設定解説が多めになったので、そこが残念。ラスボスはリフトウォー・サーガでいうところの大悪魔みたいなものかなと思ってみたり。
ただ、イラストは好みではなかったです……というか、むかーし、露骨なパンチラにエロスを感じるか否かで論争したことを思い出しました。井上ひさしの『ドン松五郎の生活』で、ストリッパーがいちいち服を着て脱いで……とやっているけれど、どうせ裸が見たいなら最初から素っ裸でずらーっと舞台に並べりゃいいじゃないかと犬が言うくだりがあって、でも普段は見えてないからこそ価値があるわけで……ああ、なんでこんなことを考えんといかんのだ。
【放課後ランダムダンジョン】【瀬尾つかさ】【CH@R】【迷宮探索】
