付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「僕は友達が少ない(5)」 平坂読

2010-12-04 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「……なんでリアルの会話には選択肢とセーブポイントがないの?」
 ダメっぷりに拍車がかかる柏崎星奈

 友達のいない高校生たちが「友達を作るための練習」をしようと集まった「隣人部」の物語も5冊目。やはり前巻のヒキは今回の冒頭で軽くスルーされちゃいましたが、これも積もり積もっていくんでしょうね……。

 試験が終わった打ち上げに、遊園地に出かけることになった隣人部の面々。ところが意地になった夜空と星奈がジェットコースターに乗り続けたあげくにゲロまみれになったことから……。

 こんなに可愛い子が男の子のわけがないじゃないか。
 あいかわらず小鷹の空気読め無さっぷりはステキ。ちゃくちゃくとハーレム系主人公の道を歩んでおります……。

 そしてなによりイラストが巧い。
 もちろん文章も上手いのだけれど、その文章を最大限に活かせるイラストを描くイラストレイターはそんなに多くないのだ。「ライトノベル」というものが、もし中高生をメインターゲットにした、マンガやアニメ的なイラストを多用した文庫形態の書籍というのであれば、そのイラストで手を抜くということは作品の商品価値を下げるということ。まったくワンパターンな構図の単なるキャラ設定もどきを挿絵と言い張ったり、デフォルメとデッサン力の欠如を取り違えていたり、いつもCGで誤魔化しているのでモノクロになると背景らしい背景や効果が描けなかったり……というのが多いので、こういうきちんと仕事をしているイラストを見るとホッとします。
 つまるところは50頁の見開きが最高!ということなのですけどね。

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コメント
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