「咳をしてもオタク」29歳、独身の川田幸代は星間商事に勤務。担当は島流し同然の社史編纂室。なんとか今年度中に社史を発刊すべく仕事をこなしているが、戦後の動きにあいまいな点が多く、調べているうちに脅迫状が届いてしまう。
「これ以上、嗅ぎまわるのはやめておけ」といわれても仕事だし、気になることが見つかったらとことん追求したくなるのがオタクの性分。
どうやら東南アジアの島国サリメニに鍵があると突き止めた社史編纂室の面々は、なんとか正しい記録を残そうと……。
言いつけられた仕事をきっちりこなすだけの簡単なお仕事。仕事を依頼した側が、裏から手を回して妨害してくるあたり、ハードボイルドの黄金パターンだけれど、そこはコミケ常連の同人作家で腐女子で左遷部署の奮闘記なので、軽く小気味よく流していきます。
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