付け焼き刃の覚え書き

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「サクソンの司教冠」 ピーター・トレメイン

2012-12-24 | ミステリー・推理小説
 才色兼備の修道女を名探偵とした、歴史ミステリの長編2作目。

「敵を見れば、当人がどういう人間か、わかります。私は、むしろ、どういう友を持っているかではなく、どういう敵を持っているかで、私という人間を評価してもらいたいと思いますわ」264
 アイルランド王国キルデアの修道女、フィデルマの言葉

 664年夏のローマ。
 フィデルマはアード・マハの大司教から教皇宛の信書を携えて、この街を訪れていた。
 歴史ある大都市にすら虚飾と欺瞞を感じるだけのフィデルマであったが、ここまでの旅に同行していた大司教指名者が殺されてしまう……。

 ミステリとしては並。明白と思われる結論に飛びつかず、順番に現場を調べて証人と話をしていくうちに1つずつ新たな証拠証言が発見されていき、それを順番に積み上げていくことで真相に辿り着くタイプ。歴史小説として読むのが良いかな。

【サクソンの司教冠】【ピーター・トレメイン】【創元推理文庫】【アレクサンドリア図書館】【連続殺人】【ムスリム】
コメント
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