付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「死神を食べた少女(上)」 七沢またり

2013-10-19 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
 いつもおなかを空かせた痩せた少女が血まみれで大鎌を振りかざしながら戦場を駆けるファンタジー戦記。

「物事は単純に考えないと駄目よ」
 王国軍少佐シェラ・ザードはこう語る。
 彼女は何も考えない。そもそも基本的な教育も訓練も受けていない。ただ、直感と本能のままに戦い、そして美味しく食事をするのだ。
 みんなで食べるご飯は美味しい。

 魔術師は存在しているけれど、もっぱら剣と弓と槍で戦う世界で、たいていの小説だと敵役にしかならない、七つの大罪のホムンクルスのようなヒロインが主人公の話。
 なんとなく枕元に転がっていた本を手にとって読み始めたら止まらなくなり、気がついたら下巻がどこにもないことに気がついて絶望しました。なんでセットで買ってないんだよ?
 敵は皆殺し。味方だろうと食事の邪魔をしたやつは殺すと、シェラの人格の壊れた無双っぷりがステキな話でした。
 
【死神を食べた少女(上)】【七沢またり】【チョモラン】【エンターブレイン】
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