付け焼き刃の覚え書き

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「シーファイター全艇発進(上)」 ジェイムズ・H・コッブ

2013-10-15 | 架空戦記・仮想戦史
 『ステルス艦カニンガム』のアマンダ・ギャレットが主人公の海洋冒険小説というか近未来軍事サスペンスの3作目。

 政権が腐敗し内戦が続くリベリアで、青年将校オペ・ペレワはクーデターを成し遂げ、諸勢力をまとめ上げて西アフリカ連邦を建国した。
 善意の独裁者となったペレワは経済の再建にも成功しつつあったが、彼の拡大路線を容認できない国連軍は治安維持部隊を派遣する。だが、監視に当たっていた戦闘ホバークラフト部隊の指揮官が、連邦軍の奇襲によって戦死。後任としてアマンダ・ギャレット大佐に白羽の矢があたるのだが……。

「人生はつらいし、人間はいずれ死ぬ」
 情報分析の若き天才、クリスティーン・レンディーノ海軍少佐。

 ベレワ大将軍は平和に繁栄する国家を建設しようとする有能な独裁者だけれど、彼を放置しておけば難民が増え、死者はとどまることを知らない。かといって、彼を倒したからといって、それでアフリカが安定するどころか混乱するしかないこともわかりきっていて、それでも時間稼ぎするしかできることがない、国連部隊の戦い。

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