付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 音楽:佐藤直紀 

2013-10-11 | ミリタリーSF・未来戦記
 特撮版……というかキムタク版『宇宙戦艦ヤマト』はなんとなく悪いイメージばかり先に入ってきてしまったこともあり、仕事も忙しくて劇場に観に行きそこなったのだけれど、行きつけの店のにいちゃんが「ヤマト、やっぱり面白いですよ!」と力説してDVDを薦めてくれたのです。「いいよねえ」と、普段アニメや特撮の話なんかしたこともないアウトドア系の人がいきなり言い出すモノで、ほおほおと観てみたら……面白いんだよね。
 主演・木村拓哉で毛嫌いする人がいて、旧作のテレビアニメ版と違う部分があると言って反発する人がいるのだけれど、2時間前後の枠で話を一から語ろうとすれば、敵方の描写を削るのは一手だし、あのガミラスとイスカンダルの関係とか話の雰囲気って石津嵐版『宇宙戦艦ヤマト』をベースにしてますよね。それに『さらば宇宙戦艦ヤマト』をちょいとふりかけて。
 70年代SFを21世紀にリメイクする方法としては紛れもなく正統派です。
 そして、音楽もオリジナルのテーマを主旋律に織り込んで、なかなかカッコイイのです。中古で購入したらレンタル落ちでしたが、きちんと新譜で購入すべきであったと反省しています。

【SPACE BATTLESHIP ヤマト】【オリジナルサウンドトラック】【佐藤直紀】【宮川泰】
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「地球のまん中 わたしの島」 杉本りえ

2013-10-11 | その他フィクション
 父親の故郷である離れ小島でペンションを始めたいと言い出したのは、生まれ育ちも都会のはずの母だった。ただの気まぐれと思っていたら、いつの間にか県庁職員だった父親もその気になってしまい、灯子ら家族は人口100人ほどの辰島に移り住むことになってしまった。
 本土との連絡船は1日1往復。分校での灯子の同級生はたった1人、漁師志望でいつもケンカばかりしている雰囲気の少年だけだった……。

 取材は金沢港というから、日本海の島なのかな。秋山瑞人の『ミナミノミナミノ』みたいな展開にはならず、あくまでポプラ社のジュブナイルであり、島に転校してきた少女が、同級生の少年を通じて、島の生活における自分の立ち位置を見つける物語です。
 灯子は居場所を見つけるけれど、ペンションの経営が本当にこのまま順風満帆で行くかどうかは、あくまで子供目線なので、分からないのが気になるし、うまくいくならうまくいったで都会から来た釣り客のマナーの悪さはどうにもならないんじゃないか……などと、気になるところがいろいろあります。
 そのあたりを気にしていくと、読書感想文を書くときのネタには困らないですが、あくまで少女と少年と島の物語なのです。

【地球のまん中 わたしの島】【杉本りえ】【toi8】【ポプラ社】【ノベルズ・エクスプレス5】【釣り宿】【女人禁制】【犬】【離島医療】
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