
ロジャー・キッド航海長のこの嬉しそうな言葉は、死亡フラグや否や?
英海軍のトライバル級駆逐艦<ハッカ>に新任艦長として着任したマーティノー中佐は、古参の部下たちを率いて船団護衛の任務へと乗りだし、ドイツ海軍の駆逐艦やUボートと戦い続ける。
やがてロシア向けの大船団を護衛してスカパ・フローを出港するハッカ号だが、行く手にはドイツ巡洋艦隊が待ち受けていた……。
輸送船団を守るため、ドイツ艦隊に立ち向かう護衛部隊の物語。
原題は「For Valour」。英国の軍人に対して授与される最高の戦功章であるヴィクトリア十字勲章に刻まれている文字が「For Valour(その勇気に対して)」なので、その方が内容にふさわしいのだけれど、日本語のタイトルにはしにくいですよね。
この勲章を受勲した艦長が妻から離縁を突きつけられ、傷心を隠して着任するところから始まりますが、マーティノー艦長の物語……というより、ハッカ号に乗り込んだ海の男たちの群像劇といったテイストです。
舞台となるトライバル級駆逐艦というのは艦名に世界の各種族の名前がつけられているシリーズで、実際のトライバル級は「グルカ」とか「コサック」などとついていますが、「ハッカ」というのはどこだろうと思ったら台湾のトライブなようです。
登場する食事をするシーンでは、熱くて甘い紅茶、ランチョンミートかコンビーフに缶詰のソーセージにマスタードを塗りたくった噛みにくいサンドイッチが登場してます。珈琲ではないところがイギリスだなあ。
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