付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「退屈で無価値な現実から、ゲエム世界へようこそ。」 耳目口司

2014-09-06 | VRMMO・ゲーム世界
「私は、一度特別になっちゃった人は、普通になんて戻れないと思うな」
 学園のアイドルにして主人公の幼馴染み、蓬田茅野の言葉。
 人間関係は不可逆性なんですかね?

 御代田侑はハムスターの姿をした悪魔ルーニーに導かれ、ギャルゲーの世界で人生をやり直すことになった。どんな人生でも、ライトノベルとギャルゲーだけが楽しみな車椅子の日々よりはマシ。
 確かに、その世界では主人公はちょっとカッコイイ元気な少年で、行動全てに主人公補正がかかって、かわいい義妹がいて、しかも両親は揃って海外赴任。食事は美人の幼馴染みが作りに通ってくれるというし、登校途中に金髪の転校生とバッタリ。
 でも、忘れてはいけない。これは悪魔の作ったゲーム……。

 ギャルゲーの世界に転生……というと、もはや誰もやらないド定番みたいな雰囲気ですけれど、なんといっても『丘ルトロジック』の耳目口司が書くのだから、一筋縄ではいかないだろうとわくわくしながら購入。
 ……あ、耳目口司だ。確かにこの、さわやかで明るくてハチャメチャな空気のくせに、意地が悪くて後味がやたら苦いのは『丘ルトロジック』のときの感想と同じ。スニーカー文庫は「異世界コメディがおもしろいフェア」だそうですが、これ、コメディ調のギャルゲー小説のふりはしてるけれどコメディじゃないよね?
 とりあえず、酷いところで1巻の終わり。これからどう転がっていくのか、少しはマシな人生が訪れますように。

【エンド・リ・エンド(1)】【退屈で無価値な現実から、ゲエム世界へようこそ。】【耳目口司】【ヤス】【角川スニーカー文庫】【RPGツクルー】【ラッキースケベ】【フーコー】【大二病】【SF研】【好感度メーター】【未知と無知】
コメント
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