付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「しにこん!」 ぶんが秀徳

2014-09-14 | ヒロイックファンタジー・ハイファンタジー
『女の涙は武器、流したら使わねば損。本気で流した涙でも、打算で使いこなすのがマリアベル流だ』

 100年に1度開催される神話祭とは、さまざまな神に仕える巫女が自ら選んだ勇者を連れて各地を回っては邪を祓い、人々の信仰を集める旅のこと。偉業を積み上げ、それによって神話を紡いでいくものだ。
 死を司る神メメントモリの巫女マリアベルは、神殿を訪れる勇者候補を待ちわびていた。死の神は不動の不人気1位ではあったが、なんとしても旅路の果てには自らの夫になるような、いい男を見つけねばならなかったのだ……。

 心の声、うざっ!
 可憐な少女でも腹の底では何を考えているか……というのを分かりやすく書いた話。邪な心の声さえなければ、普通の英雄譚ですよね。
 神さまには巫女の心の叫びが一方的に伝わってしまうので、マリアベルの妄想と欲望あふれる思いがダダ漏れ。読者もへきえきしますが、婚活と爆乳への反感で頭がいっぱいな声を聞かされ続ける神さまもうんざり。でも表面的には完璧な巫女マリアベルと勇者アベルカインの旅がやっとこさ始まったところまで。
 神さま、がんばれ。

【しにこん!】【死と婚活の巫女は理想の勇者とゴールインしたい】【ぶんが秀徳】【櫻木けい】【エンターブレイン】【冒険と妄想が同時進行する婚活ファンタジー】【婚活戦士】【壁または清く貧しい乳房】【死者復活】
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