「ああ、かの愛すべきペトローウィッチ、かれの艦隊はいまどこにいるのでしょう」
ロシア海軍の大本営参謀ヒョードル・ワシリェーウィッチ・ドーバソフ少将が、フランス外相デルカッセらへ尋ねた言葉。
バルティック艦隊はいまだ日本海へ到達していないばかりか、ロシア本国からも忘れ去られたかのようであった。
奉天会戦は兵力・火力共にロシア軍の方が日本軍より格段の差で優位に有り、兵の質でも旅順で疲弊して老兵の補充兵ばかりになった日本軍ではロシアに及ばなかった。
だが、ロシア軍は敗れた。徹頭徹尾、作戦で敗れた。すべての敗因はクロパトキンにあった……。
ところが海軍の方も司令長官がもともと心許なかったむけど、もしかしたら極上のどアホではないか……という疑念を残しつつ次巻、日本海海戦へ続きます。
【坂の上の雲7】【司馬遼太郎】【文春文庫】【ロシア軍の後退】【奉天会戦】【カムラン湾】【指揮者のいない軍隊】
ロシア海軍の大本営参謀ヒョードル・ワシリェーウィッチ・ドーバソフ少将が、フランス外相デルカッセらへ尋ねた言葉。
バルティック艦隊はいまだ日本海へ到達していないばかりか、ロシア本国からも忘れ去られたかのようであった。
奉天会戦は兵力・火力共にロシア軍の方が日本軍より格段の差で優位に有り、兵の質でも旅順で疲弊して老兵の補充兵ばかりになった日本軍ではロシアに及ばなかった。
だが、ロシア軍は敗れた。徹頭徹尾、作戦で敗れた。すべての敗因はクロパトキンにあった……。
ところが海軍の方も司令長官がもともと心許なかったむけど、もしかしたら極上のどアホではないか……という疑念を残しつつ次巻、日本海海戦へ続きます。
【坂の上の雲7】【司馬遼太郎】【文春文庫】【ロシア軍の後退】【奉天会戦】【カムラン湾】【指揮者のいない軍隊】