
いろいろ事前調査をして、魔獣を使役するテイマーでエントリーしたのだが、最初にテイムしたのがレア妖精のノーム。ノームは戦闘がまったくできず、戦いは魔獣任せのつもりでキャラメイクしたユートにはまったく戦闘力が無い。
ゲーム開始早々、経験値も稼げず、アイテムを手に入れる見通しも立たず、完全に出遅れてしまったユートだが、それはまあ仕方がないものとして、できることをコツコツ積み上げていくことにしたのだが……。
人生万事塞翁が馬……みたいなVRゲームもの。
できることを探してゴミ拾いやギルドの下請け仕事などをしていくうちに、特定分野では先駆者的な位置づけになり……という内政系ストーリー。事前情報では不人気な職業やスキルが、本稼働したら意外に使えたという話は多いのだけれど、これはそのあたりの展開に説得力があって好き。運が悪いのは仕方が無い。
書き足し部分の扱いとか、逆にウェブ連載時のテンポが悪くなっていないかなと不安にもなりましたが、2巻以降、ここの追加部分が蛇足にならず書籍版ならではの魅力になることを期待します。
でも、縦書き小説でも、掲示板回はネットの掲示板を再現するので横書きにすることが多いのだけれど、ここは掲示板も縦書き印刷。なんか違う気がします。なんか読みづらいです。これは残念。
……と書いている内に編集部より「事業縮小に伴い新刊の発売を見合わせる」旨の告知が。こっちはレーベルごと事実上の消滅かい。
どこかのレーベルから、今度はウェブ版のストーリーで刊行できるといいなあ。
【出遅れテイマーのその日ぐらし】【棚架ユウ】【うげっぱ】【レッドライジングブックス】【ハートフル且つ一風変わった従魔ストーリー】【VRMMORPG】【小説家になろう】【白銀の先駆者】【携帯食】【ゴミ拾い】【雑草】