付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする」 流優

2017-12-06 | 異世界転生
 だいたい、「小説家になろう」でランキング上位に来る作品は面白いのです。そこから書籍化するならなおさらです。ただ、その作品を出版社が上手く売ることができるのか、作者が話を面白いまま風呂敷を畳めるかどうかは別の話ですけれど。
 そういうわけで、「なろう」のランキング上位や書籍化作品は一通り目を通し、その上で話が面白く続いているもの、かつきちんとした本になっているものは購入しているわけで、これもその1つ。

 青年ユキは異世界に転生していた。
 ダンジョンが自らの管理者として、相応しい魂を召喚したらしい。なので、今の種族はアークデーモン、クラスは魔王。翼は生えたけれど、Tシャツにジーンズままの姿である。
 ちっぽけな洞窟で、召喚したスライム1匹から細々とダンジョン経営を始めることになったユキだったが、いきなり強敵に遭遇した。辺り一帯を縄張りとしている古代龍レフィシオス、レベル987である……。

 人間をやめてしまった主人公が、自由きままな生活を目指して、人外娘たちの面倒を見ながらダンジョンを拡張していく物語。

「……しかし最近、とある男と出会ってから、日々に色が溢れ始めての。それが新鮮で、愉快で……どうしようもなく、愛おしい。……だからユキ。もっと儂の世界に、色を塗ってくれよ?」

 ある意味、定番の話なわけですよ。トラック転生で、ダンジョンマスターになっちゃった……というのは。それだけに、いかに話を面白く、飽きさせず続けられるかというのが個々の作家の腕の見せ所。よく「同じようなのばっかり」とそれだけで批判する人もいるけれど、スペースオペラだって時代劇だってラブコメだって、無数の有象無象があったからこそ、その中から抜きんでた愛すべき作品が生まれてきたわけで、そういう意味では今は異世界転生のゴールドラッシュ。川をさらって、無数の砂や泥の中から1粒の金を見つけることのできる時期なのです。

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