付け焼き刃の覚え書き

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「混線次元大騒動」 キース・ローマー

2017-12-18 | 時間SF・次元・平行宇宙
 異世界アルテシアに飛ばされた青年ラファイエット・オリアリイは、妻ダフネと共に王家の一員として悠々自適の生活を送っていたが、庭園を散歩しているうちにいつしか別の世界へ迷い込んでいた。
 アルテシア王国とよく似ていて、見知った顔の人物ともすれ違うけれど、すべて赤の他人。これまた別の異世界メランジだった……。

 難しいことを考えず、センス・オブ・ワンダーな冒険譚がサクサク読めるキース・ローマーの作品。
 シリーズ1作目『多元宇宙の王子』が書架に見当たらないのだけれど、ともかく現実の世界と良く似ていながらも細部が異なる平行世界が幾つも存在している多元宇宙を舞台にした冒険譚。前作が1966年、これが1970年の作品ながら、平凡な青年がひょんなことから異世界に放り込まれ、とんとん拍子に出世してヒロインを手に入れるという昨今のなろう系小説でもお馴染みの展開。王道パターンです。
 平行世界の警察ともいうべき「セントラル」という組織はあるけれど、電話して繋がるというあたりがいかにもドタバタ劇。

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コメント
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