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コーウィンは常々そう言っていた。
アンバーにオベロン王が帰還した。失踪したのは、すべて王子たちの行動を見極めるための手段であった。
その行為に思うところがないわけではないコーウィンたちであったが、迫り来る混沌の勢力を抑えるべく、オベロン王は命を賭けたパターン修復を開始した。
それぞれに役割を与えられ、数多の世界に送り出される王子たち。コーウィンもまた、地獄騎行ヘルライドによって混沌の宮廷へと送り出されていた……。
今となっては「たった5冊」、合本にしたら2冊になりそうな字数の作品だけれど、その密度は濃厚にして甘美。混沌と法の対立する無限の世界を巡る攻防と大家族の愛憎劇、しっかり大作を味わったという気にさせられます。そのあたりは名人ゼラズニイです。
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