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ライト兄弟の初飛行からわずか7年後の1910年。イギリスの新聞社が主催して、世界各国から飛行機乗りを集めたロンドン-パリ間の飛行機レースが開かれた。最大の難関はもちろんドーバー海峡だった……。
138分の映画で、レースが始まるのはおよそ開始後65分くらいから。各国から貴族や軍人や曲芸師たちが集まって、機体調整(というか実質的に新型機開発)しながら本番に臨むまでで丸々半分。吹き替えはもともと2時間枠のテレビ放映にはまるようカットされているので93分。前半はほとんど吹き替えがありません。どうせBlu-rayなんだし、日本語吹き替え版は別途93分版で収録して欲しいなあ。今となっては、テレビ放映短縮版もなかなかテンポが良くなって捨てがたいと思うのだ。
しかし……わずか50年前の映画とはいえ、石原裕次郎演じるヤマモトの登場する日本って、今なら国辱ものの中国もなにもごった煮にした勘違いニッポンなので『007は二度死ぬ』の不思議ニッポン以上に大笑いです。あれ、グライダーですらないよ、凧だよ! 忍者かよ!
あと、笑いどころは6役を演じ分けるイリナ・デミックの七変化ぶりですね。
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