付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「赤毛のサウスポー」 ポール・R・ロスワイラー

2018-12-18 | スポーツ・武道
「ことは野球だ。老若をとわず--子供の遊びなんだ。目的は楽しむことにあるんだ」
 面子だとか権威だとか利益がどうとか、楽しくプレイする、楽しんで観戦することに比べたらたいした問題ではないとキング・スペイド。

 18歳のレッド・ウォーカーは元メジャーリーグ選手だった父親に鍛えられて育ったサウスポーの女性投手。その彼女がビーバーズに入団し、快速球とスクリューボールを武器に活躍したことから、弱小チームが強豪チームへと変貌していく。

 出版社と表紙を変えてバージョンが3つくらいあります。続編も出てます。ということは、それなりに面白いんだろうなあ。でも、ちょっと表紙がけばくてイヤだなあ。同じ集英社文庫でももっと温和しいのが出ているようなので、機会があったら買い直そう。
 最初に翻訳が出版されたのが1977年。
 日本のプロ野球チームがドラフト会議で正体不明の女性を投手で指名した、マンガ『野球狂の詩』の水原勇気編が1975年スタート。
 弱小少年野球チームが少女アマンダを投手に迎え入れて躍進する、映画『がんばれ!ベアーズ』が1976年公開。
 弱小メジャーリーグチームがコンピュータ野球で躍進する、小説『プレーボール!2002年』にお色気女性選手が登場するのが1980年。
 このあたりの時代は、女性が男性だけのスポーツに参加するのはありえないけど不可能じゃない……くらいの空気があったのかもしれません。

【赤毛のサウスポー】【ポール・R・ロスワイラー】【集英社文庫】【野球小説】【スキャンダル】【賭け屋】【ナックル】
コメント
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