バクラド迷宮の最下層に開いた〈黒穴〉は、莫大な富を得るとも偉大な能力を与えるとも伝えられている幻の存在だった。迷宮を踏破した２人の冒険者、〈片目狼〉レカンと〈人食い熊〉ボウドは、どこにつながっているとも分からない、生還の保証もない穴へと飛び込んだ。それがレカンが別の世界、同じような剣と魔法の世界であり、迷宮に挑む冒険者が存在するものの、その在り方が少し異なる異世界へ足を踏み入れた始まりだった……。
剣と魔法の英雄譚。書架で言うと『蛮人コナン』と『ファファード＆グレイマウザー』の間に収めたい感じの内容で、無双ではあるけれどチート感はあまりないのは年齢不詳、推定年齢28歳くらいという、それまでの世界で積み上げてきた強さが感じられるからでしょうか。中学校か高校の図書館あたりに収めると座りがよさそう。ストイックすぎる主人公の脳内イメージはキリコ・キュービィ。
寡黙な戦士の異世界冒険譚です。
【狼は眠らない01】【支援ＢＩＳ】【田ヶ喜一】【エンターブレイン】【孤高の狼・レカンの英雄譚】【小説家になろう】
