付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「本好きの下剋上20」 香月美夜

2019-09-21 | 本屋・図書館・愛書家
「わたしが心安らかにたくさんの本を読むために全力を尽くす。それがわたしの生き方です」

 貴族院二年生を終え、兄妹たちと穏やかな日々を過ごしていたローゼマインたちの上に青天の霹靂が。
 アーレンスバッハの政情不安が回り回って、その火消しがエーレンフェストに回ってきたのだ。しかも、断れない王命という形を取って。フェルディナンドは、それが最善である。自分を切り捨てることで、エーレンフェストにもローゼマインにも時間の猶予ができると淡々と受け入れるのだが、ローゼマインにはそれがとてもフェルディナントの幸せとは思えなかった……。

 ひとことでいうと「余計なお世話」。
 本人の気持ちを他人が勝手に慮って忖度し、結果的に本人も周囲も望まない事態へとなだれ込んでいきます。なまじ善意なだけに始末に負えません。

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