「何もかも小熊ちゃんのせいだ。あたしはあの時一度死んで生まれ変わった。人間そうなるとろくでもない事をやらかすって聖書にも書いてるだろ」桜井淑江の言葉。
いつの間にか金が無くなった。新しく一人暮らしを始めた人間はたいていそうなる。
いろいろ金策を考えたけれど、やはり小熊にはバイクしかなかった……。
おおむね「小熊のバイク便日記」だけれど、終盤のあれやこれやは数ページで端折るのはもったいない気もします。
小熊のフルネームは結局不明。名字は難読とかいろいろ新情報が出てきて、巻末の宴会に「この巻どうした？」と思ったら、帯に「少女とバイクが紡ぐ、1/100,000,000の物語。ここに完結！」の文字が。あとがきからすると、機会があればまた書きたいみたいな話もあるようですが、まずはめでたく完結。18歳の少女にさようなら。
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「他人に真面目を強要するやつに限って、楽しんでる人間に腹を立てる。風紀に名を借りた、さもしい感情だ」
