召喚術師(サモナー)のキースは全プレイヤー初のクラスチェンジを成し遂げ、上位職「召喚魔法師(グランドサモナー)」となった。しかし、基本的にやることはかわらない。召喚モンスターを置き去りに先頭切って敵に突っ込んでいくだけだ。そのキースは多くのプレーヤーが苦戦する高山エリアの踏破に挑み、氷漬けの湖に眠る女神と遭遇する……。
やっていることは、すごくアクティブなプレイヤーが、支援職なのに進んでソロの白兵戦に挑み、他のプレイヤーが苦戦しているシナリオを乗り越えていく。そして素材収集とその売却（と装備依頼）で生産系プレイヤーとの交流に励み、ＮＰＣとの交流も密接に……とＶＲ系ゲームのお手本というべき作品。本のレイアウトとかも他のＶＲゲーム系小説を手がけている編集者さんは見習って欲しい完成形。
でも、ただ愉しい冒険ものとしてだけではなく、やたらアクティブすぎる主人公の鬼気迫るプレイに読者もだんだん不気味になってくる、その歪なさじ加減も魅力です。
【サモナーさんが行くⅦ】【ロッド】【四々九】【オーバーラップ・ノベルス】【戦闘録】【小説家になろう】【ＶＲＭＭＯＲＰＧ】【最大級の戦闘録(プレイレポート)】
