「７日で国を作れても、７日で王にはなれなかった」VRMMOとしては世界最初の戦略シミュレーションゲーム『アポカリフェ』だが、クソゲーとの評価も高い。せっかくのＶＲを活かせず、拠点の城から出ることもできず、ＮＰＣとの会話もできず、ストーリーモードすら無いので黙々と内政コマンドを指示しながらひたすらアイテムを集め、キャラを育成しながら他プレイヤーと領土を奪い合うだけの日々なのだ。
こんなゲームで魔物国家エステルドバロニアの王「カロン」として君臨する主人公だったが、運営のシステム強制切断をきっかけに国ごと異世界に転移してしまう。
そこでは会話もせず無機質だった魔物たちがいきいきと動き、カロンを王と仰ぐのだが、それはつまり魔物だらけの国に人間はただ一人！ 無能さを晒せばたちまち配下に殺されてしまいそうだ……!?
なぜかいきなりモンスター集団の指導者として異世界に放り込まれた一般人の奮闘記。この手のジャンルの作品としては古参で、連載中断しながらも根強いファンを持ちつつ続いています。
『異世界国家アルキマイラ』などもそうですが、この手の話は配下のモンスターたちが果たして単なる人間に過ぎない自分のいうことに従ってもらえるか本人は怖くてドキドキしているのに、モンスターたちはみんな主が好きで嬉しくてワクワクしているのがお約束です。
【エステルドバロニア１】【百黒雅】【ｓｉｍｅ】【エンターブレイン】【小説家になろう】
