付け焼き刃の覚え書き

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「神殺しの英雄と七つの誓約(エルメンヒルデ)3」 ウメ種

2016-04-29 | 異世界転移・召喚
「男なら、誰だって皆から信頼されたいものさ」
 魔法使い・井上幸太郎も、仲間内でいちばん弱いはずの蓮司のことがうらやましいのだ。

 獣人の少女ムルルと知り合った『神殺しの英雄』山田蓮司は、彼女を連れて王都に向かうことになる。
 そんな彼の行動を、同じ十三人の英雄の一人である『魔法使い』井上幸太郎は未来視の魔眼で予知していて、その結果を『賢者』宇多野優子に告げていた。
「私の右目が、山田蓮司の死を予言している」
「そう。……放っておいていいんじゃない?」

 そんな宇多野さんも山田さんが好き……というわけで、「私を王都へ連れてって」編。
 最初から主人公がチートで強力無双というのも多すぎれば飽きてしまいがちです。かといって弱かった主人公がどん底まで落ちてから這い上がる姿を延々と見せられてもちょっと辛い。わがまま読者です。
 でも、こういう強くないけど常にみんなの前に立たないといけないから頑張った、トカゲは飛ばなくてはいけないから火を吹かなくてはいけないからドラゴンになった……系の話は大好きなのです。そしてそういう話は意外に少ないのです。

【神殺しの英雄と七つの誓約3】【ウメ種】【柴乃櫂人】【OVERLAP NOVELS】【本格異世界ファンタジー】

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