
戦隊ヒーローものも、海洋冒険ものも、みんな愛の物語です。
パッケージを偽るというか、全体の要素が10として、そのうちの1とか2の要素がすべてみたいな宣伝をして残りを無視していたら、それを真に受けて観に来た人は不満に思うし、残りの8の部分が好きな人は最初から手に取りません。自分はこれを「酸っぱいリンゴを甘いと言い張って売っているようなもの」と言っているわけですが、これは別に最近始まった話じゃないですよね。
『王立宇宙軍』(1987)は好きな映画で、そもそも公開の2年前くらいに仲間内でニュルンベルクのマイスタージンガーをBGMにしたパイロットフィルムが出回って、架空世界を舞台にした宇宙開発モノと期待されていました。完成品も確かに異世界情緒たっぷりで面白く、今も不要部分を30分ほどカットしたプライベートカット版を大事にしてます。
ただ、これも宣伝は詐欺でしたね。今では当時の事情が出回っていて、作りたいモノを作っているとスポンサーからお金が出ないから適当なことを言っていたと分かってますから、ほとんど配給のせいじゃないですけど。
でも、かけらも本編にないシーンを絵にして、「アメージング・ロマンの旅立ち」って、ぜんぜん中身が分かりません。「宇宙の歴史を変えてしまう強大な脅威とは!?」「オネアミスの聖典とは!?」「愛の奇跡」……チラシの解説が清々しいほど嘘八百です。
さらに同時上映の『イウォーク・アドベンチャー2 決戦!エンドアの森』でうんざりさせてくれるのですが……。
【王立宇宙軍】【オネアミスの翼】【山賀博之】【貞本義行】【庵野秀明】【坂本龍一】【GAINAX】【有人宇宙飛行】
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