付け焼き刃の覚え書き

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「Aの魔法陣 ルールブック ~ガンパレード・マーチ篇~」 芝村裕吏/アルファ・システム

2008-08-27 | 異世界結合・ゲート・ゾーン
 TRPG版「ガンパレード・マーチ」が出ました。
 最速最軽量のTRPGとして2006年に刊行された『Aの魔法陣』のGPM特化したサプリメントですが、改訂した基本ルールも抑えていますので単体でちゃんと遊べます。
 前作の『Aの魔法陣』でもガンパレはプレイできたのですが、難易度が高すぎました。ぶっちゃけ、『スコードリーダー』級の戦術レベルの歩兵戦闘を、多人数プレイのTRPGでやろうとするものでしたから、そりゃあ無理ってもんです。システム的におかしいというのではなく、プレイできる素養のあるプレイヤーが少なすぎるんでないかい?という意味で。
 これが1コマ1兵士で道路横断も命がけなシミュレーションゲーム『スコードリーダー』、米軍の1分隊分の歩兵を動かして任務を遂行するソリティア(1人遊び用)『アンブッシュ!!』とか『ムーヴアウト!』とかが刊行された時代の流れで出ていれば良かったんだけど、ちょっと遅かったよね。
 でもそういうのをやりたい人には最適! 『アップルシード』の対テロリスト戦闘だって、その気になったら再現できちゃう。

 まあ、旧作の話はさておき、新版の話。
 そんなわけできみこさん(ガンパレとかは好きだけれど、細かい戦術とか武器の取扱とか判らないし、難しい計算は苦手という、想定女性ユーザー層のこと)でも遊べます」を売り文句に、武器や装備、状況による修正を足した数値が敵の能力を上回ればOKという簡易な戦闘ルールも導入。旧戦闘ルールはオプション扱いになったので、少なくとも「慣れることはできそう」とのきみこさんの感想でした。
 ただ、簡略化されたといっても戦闘センスというか基礎知識があった方が有利ではあるらしく、JGCでのプレイでも陣地設計が巧かったのはプロの仕事だったからだそうな。
 そしてロールプレイ面でも充実しているので、確かにこれならGPMがプレイできそうです。

 唯一不満は、せっかくの本文イラストがすべてモノクロなこと。
 いや、オールカラーにしろといっているのではなく、きむらじゅんこによる「原さんと森」とか広江礼威の「舞」なんて大判イラストあたりは原画がカラーでない? ちょっともったいないよ。

 あと、とりあえず気になったとこ。
 p022「戦場の支配者」とp024「前線の女帝」の解説が入れ替わってないかな? どちらも指揮官ではあるけれど、情報技能があるのは後者だけだから。

 2008年9月時点で、オンラインによるSD養成や体験セッションなどが続々と開催されているので、興味ある人はテンダイスとか関連サイトを覗いてみると良いよ? およそ2ヶ月開催される予定。MSメッセンジャーは必要だと思うけれど、ダイスチャットを使用するセッションもできるみたい。

【Aの魔法陣】【ガンパレード・マーチ】【芝村裕吏】【TRPG】

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