「凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ ４」 しば犬部隊

「人生は、クソだ。
　地獄はいつもここにある。
　だが、それでも……」
　人は地獄を生き抜こうともがく。

　人知竜の侵蝕が本格化し、島を管理する委員会すらその末端に成り果て、防衛戦力は各地で寸断。バベル島は地獄となった。民間人を守って戦う軍も指定探索者たちも次第に押され殲滅されていく中、出現したのは奇怪な耳の怪物。その怪物は怪物でありながら、怪物を倒して戦場を蹂躙していく。
　その正体は死んだはずの凡人探索者、味山只人であった。耳男と化した味山は、身に宿した怪異を使役してありふれたご都合主義をめざして爆走する……。

　英雄の腰巾着と疎まれていた男は今や怪物となってバベル島を駆け巡ります。すべては「勝つ」ために。

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