付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「エリアル07」 笹本祐一

2009-10-07 | 時間SF・次元・平行宇宙
「オンナやってるとね、飲まなきゃやってられない日ってのもあるもんなのよ」
 未成年だけれど西島由貴の言葉。

 昔……といっても1973年頃だから、ほんの35年かそこら前のこと、人気テレビ番組『8時だョ!全員集合』にジャンボマックスという身長3mの巨人(着ぐるみ)がよく登場していたものです。コント劇のクライマックスにこのヒゲの大男が登場すると大騒ぎになって、うやむやのうちに舞台は暗転して終劇という便利なキャラでした。どんな話で、どんな展開になっていても、こいつが出てくるとオチがついてしまうのですね。
 『ARIEL』の合本も7冊目ですが、ジャンボマックスと同様に星壊しセイバーが出てくると、すべてがしっちゃかめっちゃかになってケリがついてしまうなあとあらためて思った次第。
 第39話「昨日の時計と明日の記憶」はSCEBAIの実験が元で混乱した時空を、美亜が時間管制局エージェントのマックスウェルと共に修復する話。
 そして第40話「帝国の脅威」と第41話「戦士の帰還」は、地球近くの星域でなぜか発生した侵略大手フログレンス艦隊と帝国第三艦隊の衝突が、帝国全土を震撼させる大事件の予兆となる話。セイバーの妻ことクレディア・シヴァハーゲンが登場する回ですが、皆がセイバーは1人ではなかったと恐怖する話。もう地球側は出番なしの話が続き、ただ女子高生だけが元気な話となります。
 書き下ろしはシェラが星壊しセイバーと出会う小学校時代のエピソードマイナス7話「戦士と乙女」。艦隊を指揮するハウザーの辣腕ぶりもセイバーの登場テーマと共にかすんでしまうのが可哀想。まあ、善戦はしたらしいです。

 最近やっと「おばば」こと羽那らいてうの元ネタがハンナ・ライチェと気づいて自分の迂闊さを罵ってみたり。

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