日々好日

さて今日のニュースは

防衛秘密の漏洩

2008-10-03 09:28:25 | Weblog
防衛省は、防衛秘密漏洩の自衛隊法違反容疑で、一等空佐を懲戒免職にしました。
一佐は情報本部電波部に所属し、2005年中国潜水艦が南シナ海で潜航中に起こした火災事故を米偵察衛星情報等で入手して、マスコミに情報があると持ち込み
提供した容疑で処分されました。
今回の漏洩は前回のイージス艦漏洩と違い、マスコミ相手で国民の知る権利の制約
に繋がる恐れがあると、波紋を広げています。
日本は日米安全保障条約に基づき、日米軍事同盟を締結しています。
是により日米相互防衛援助協定や新しく制定された日米軍事情報包括保護協定等で防衛軍事機密の共有と保護、漏洩防止がなされています。
今の体制では、ただ単に、日本だけの漏洩だけでは済まされない様になっています。米国とパートナーとしての信頼が問われるます。
イージス艦機密漏洩は完全に防衛省のミスで、その後の日米防衛体制にヒビ割れを
起こした事は間違いありません。
今回の中国潜水艦火災事故の情報を流した事は、日米相互間情報の共有と保護違反
に当たるか?どうも情報機関への見せしめの意図がくみ取れます。
軍事機密と国民の知る権利とは何処まで許容範囲があるのか?
例えば、日米で両国が極めて危機状態の情報が有ったとした場合、どこまで国民に公開出来るのか?
マスコミ情報提供で防衛省が地検の刑事処分前に重い処分を下したのは、異例の
事である。
この頃の防衛省の海上自衛隊をめぐる不祥事件が特に多発しています。
海上自衛隊員の規律の緩みとしか思え得られない数々の事故と不祥事。
まず潜水艦なだしお浮上中、漁船との衝突死亡事故。インド洋給油活動の航海日誌
誤破棄問題。横須賀基地での護衛艦しらねの火災発生。イージス艦あたごの漁船
衝突死亡事故。沖縄での三等海曹の迷惑防止条例違反での逮捕。佐世保基地での
いじめに依る自衛官自殺事件等々数えあげれば限りがない程多発しています。
勿論イージス艦機密漏洩事件や今回の中国潜水艦火災情報漏洩等々・・
先日NHKのクロ現で海上自衛隊の不祥事に対する解説を行っていた。
今海上自衛隊は近代化装備をと次々に新規購入して居るが、それを使いこなす訓練
が追いつかない。また隊員の基本的訓練が充分で無いまま走らざるを得ない現状
と言う。
隊員そのものが、厳しくすると、辞めていく隊員が多く強い指導が出来ない状態と
云う。
それに海上自衛隊は戦艦に居住スペースがあるため、簡単に出動が可能である。
そのため出動回数が増え、仕事が過密化されて来ていると言う。
当然ストレスが溜まり隊員が注意力が散漫になったり、殺気だって来るのは
判る様な気がします。
それに、基本的には自衛隊は国民に完全に認知されて居ない状態です。
その上あれはダメこれはダメと規制ばかりで自衛官としてやってられない!!
と言う気持ちになるのも判ります。
これで日本の大事な国防をまかせる事が出来るのか?
軍隊も昔の様にはいきません。天皇陛下のため一命を擲つなぞ現代ではナンセンス
です。
では国防とは何か?家族を守り日本の社会を守る事です。
情報漏洩と国民の知る権利への協力何か難しくなって判らなくなってしまいました