日々好日

さて今日のニュースは

米国の懐具合

2008-10-16 09:37:43 | Weblog
今世界金融危機で米国政府が、どれだけ何時公的資金を注入するか、世界中が注目
しています。
不良債権を政府が買い取ると言う緊急経済安定化法案が否決の後再度修正可決され7千億ドル(75兆円)の公的資金投入が可決されたが、金融業界には嫌われて
とうとう議決権を伴わない優先株を政府買い上げと云う苦肉の策で公的資金注入に
踏み切りました。早速大手9社に2500億ドル(25兆6千円)実施に同意した 途端世界中の株価が反騰し、日本でも千円以上の急騰を記録しました。
ブッシュ大統領は最後の花道と金融危機に対し断固行動すると胸を張って居ます。
しかし、先行きは不透明でまだ世界恐慌の危機は去って居ません。
日本の赤字財政もさる事ながら、08年度の米財政赤字は46兆円と予想される。
日本と米国は財政規模が桁違いに異なるので、その比較は意味が無いが、日本国の一般財政予算が83兆円と言う事から推しても如何に米国の財政が逼迫して居るか
判ります。
米国の財政の歳出は約3兆ドル(350兆円)です。
イラク戦費や米国大手インデマックバンコープの破綻で預金保険の支払いが大きな
ウエイトを占めています。
米国の今日の衰退の原因はアフガンやイラク戦争の莫大な費用と言われています。
アフガンの戦費は1兆ドル(150兆円)と云われています。
これまで使われた戦費は3兆ドル(350兆円)と言う莫大な費用です。
1年分の予算額をここ数年間で使ってしまった事になります。
戦時景気に湧く米国で低所得者にも家をと云う政策でサブプライムローンという
資金調達の錬金術を編み出し、金融経済は益々膨大していきました。
処が住宅の高騰と云う神話が破れ次々と破綻住宅は差し押さえられ遂に204万件
に及びました。そして証券化され金融商品として上手く紛れ込まされたサブプライの債権が今度は牙を剥き金融経済を襲い、米国発の金融危機を招きました。
米国政府は6千億ドル(80兆円)の戦費を歳出しながら、9千億ドル(130兆円)
の経済支援が新たに増額されました。
09年度は、公的資金の新たな注入や、不良債権買い取りで赤字は更に1兆ドル(150兆円)以上の膨らみ危機的水準に達する可能性すら有ると言う。
米国の財政危機は、米国国債の信用低下。更なるドルの暴落を引き起こす可能性が
あります。
米国衰えたりと言えどもまだまだ世界経済は米国抜きでは成り立ちません。
米国の財政再建がまた世界経済復興の鍵である事は間違いありません。
ひいてはそれが日本経済再建の鍵でもあります。