日々好日

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日銀短観

2009-07-02 20:01:21 | Weblog
景気の動向を一番テットリ早く知るのに、日銀が年4回行う「企業短期経済観測調査」
略して短観と呼ばれるものがあります。
先の3月調査では景況感を示す代表的指標の大企業製造業の業況判断指数(DI)が
マイナス58と言う最悪の数値でした。
6月調査では、10ポイント上昇してマイナス48と少し改善の兆しが見られます。
これは大企業製造業に限り経済対策の効果が出てきて、生産や輸出の面で上向き 
15業種中自動車電気機械など13業種で改善されて来て居ると言う。
しかしそれを支える中小企業や非製造業は改善より更に悪化の業種さえも出て来た
らしく、本格的回復は未だ道遠しの感がまぬがれません。
この短観は資本金2000万円以上の民間企業22万社の中から10億円以上の
大企業製造業、非製造業。10億円未満1億円以上の中堅企業。1億円未満の
中小企業製造業、非製造業等と業種毎に選び企業担当者に、「低迷から薄日が
見え出したか?」等回答を依頼する。
その回答の「良い」と答えた数から「悪い」と答えた数を差し引いた数値が指数と
なります。
至ってシンプルでお粗末な感がしますが、これがまた良く当たるらしい。
当然企業の担当者の主観が先行するので、絶対とは言えぬもその道のベテランの
判断は大体的(まと)をえて居る様です。
今回の6月調査は1万319社に対し実施され回答率は99・0%と言うからその
信頼度は可成り高いものです。
日本の平均株価は一時1万円まで回復したが、その後売りに転じ現在9,800円を上下して居ます。
7000円まで下げた3月頃に比べると確かに回復の兆しが見えたと言えます。
兎に角一日も早く、不況のトンネルを抜け出たいものです。