日々好日

さて今日のニュースは

G2時代到来か?

2009-07-30 07:29:25 | Weblog
米国と中国のG2が世界をリードする時代となった様です。
米国で開かれた米中両国の閣僚による外交や安全保障、経済を話し合う「米中戦略
経済対話」で米国は「米中関係が世界中のどの2国間関係より重要だ」と強調した。
是まで日欧をベストパートナーとして来た米国が台頭してきた中国を無視できない
存在と認め是から世界を米中が指導していくとの意志表示にも受け止められます。
イラク戦争や世界金融危機で超大国だった米国が力を失いつつ有るが、一方中国は
世界の工場として力をつけ、GDPでも忽ち日本を抜き、世界第2位の経済大国の座に
すわる事は確実になりました。
すでに米国債保有残高は日本を抜いて世界第一の大金持ちの國になっています。
中国は有り余る富で今や世界中の石油や食料、地下資源等を買い漁り、益々肥太って行きます。
是まで米国は中国の人権問題や中国人民元ルート等で激しくやり合ってきたが、今や逆に債権国
になった中国が米国債の下落を恐れ米政府に財政赤字縮小を迫るまでに立場は逆転
してしまいました。
しかし倍々で増加する中国の軍備費、いまや東アジアの脅威になりつつあります。
又温暖効果ガス排出量で世界1位と2位の米中両国共規制には消極的で世界合意の
ネックになっています。
米国議会も根強い中国脅威論が存在し、中国嫌いの議員も多く存在すると言う。
今回の会議では東アジアの平和のため、北朝鮮の核問題の6ケ国協議の早期開催や
アフガニスタンやパキスタン。中近東の平和安定に協力する事で合意した。
経済分野では、米国が財政赤字の削減を中国が内需拡大や規制緩和を進め世界経済
の成長促進する方針を確認したと言う。
勿論排ガス規制についても、12月に開催される国連の温暖化対策会議の成功に
向け協力する事を約束したと言う。
今や世界の大事な事はこの米中2国間で決められ、G7等お呼びで無い。
まして日本等は陰がすっかり薄れてしまった感があります。
オバマ大統領は「日米関係は非常に重要」と言うが本心は中国を向いている事が
今回の事で良く判ったと思います。
したたかな中国は、表向きは米国と協力する振りをして裏に回れば、どの様な策謀
を繞らして居るか判らない。
何せ3千年の歴史がある國ですから、百年や三百年の浅い歴史しかない國なぞ赤子の手
をひねるより簡単でしょう。
いずれにしてもこの2大大国が手を結び平和な世界を構築して呉れるなら、大歓迎
です。
しかし中国は知的所有権問題や人権問題等で大きな火種を抱えて居ます。
今回のウイグル会議議長の問題でも豪州でサイバー攻撃が集中したり、日本を原爆
ですっ飛ばせとか正気の沙汰でない國として世界の嫌われ者になりつつある事実も
見逃せません。
しかし日本はそれを承知で中国に今後のビジネスを賭け様としています。
米国も全く同じ意味で「名より実を取れ」と大きく転回したのでしょうか?