日々好日

さて今日のニュースは

自民党改革案棚上げか?

2011-06-11 10:53:50 | Weblog
この処菅政権の崩壊寸前と見て野党自民党の攻撃は激しいものが有ります。

政権奪取目前ですので無理からぬ事と理解出来ます。

が自民党に対する国民の反応はイマイチ醒めたものがあって思いのほかに
自民党支持率が伸びてきません。

其処で自民党の中堅・若手議員が中心になって自民党改革委員会を立ち上げて
党運営と人事や派閥関与の排除等を検討し、是からの新しい自民党を目指して
改革に着手しようと言う事です。

今回自民党改革委員会で纏めた中間報告を発表しました。

委員会には「首相経験者は次期衆院選では非公認」等と言う思い切った提案が
なされたが、結局執行部から潰された旨報告がされました。

若手や中堅議員にとっては頭を押さえつけられる古老議員は目の上のたんこぶ的
な存在でしょう。

これには流石執行部の石原幹事長も首相経験者の了解は得たのかと反論し反対した。

また谷垣総裁はその様な人は集票能力も高く当選率も高いと消極的な立場を表明。

若手議員等は権力で曲げられる自民党であれば今後改革等進まないと不満をぶちまけ
て居ると言う。

結局は自民党改革案は棚上げの公算が大とか。

明るい日本を取り戻すには是非今は野党の自民党にしっかり改革を進めて貰い新自民党
として再生して欲しいものです。


諫早干拓開門に1077億とは

2011-06-11 07:45:47 | Weblog
農水省はこの程国営諫早湾干拓事業潮受け堤防排水門開門問題で
開門調査のためのアセスメント結果素案を発表した。

農水省はこの素案を叩き台に反対する長崎県営農者と話しをつめ
8月末の2012年度予算概算要求までに固めたい意向です。

開門調査開始は2013年末となっていますがそれまでには結論
を出して対処する構えであると言う。

それによると、検証した三通り開門方法の何れもアサリの不漁や
農地への潮風被害等の悪影響を及ぼす可能性があると指摘した。

結論的には、開門しても漁業農業ともよい事はなさそうだと言う事。

又この対策には最低で82億円最大で1077億円もの莫大な
費用はかかる可能性がある事を試算しました。

農水省は、開門で塩水となる調整池に代わる深井戸の地下水を
農業用水とする事を提案しました。

この三通りの開門方法とは次の通りです。

最初から排水門を全開する、「全開門方式」
段階的排水門を開け最終的全開する、「段階的開門方式」
排水門を操作して調整池に水位変動を抑制する「制限開門方式」です。

まず全開門方式では潮流が最大毎秒4~5メートルになるため排水門
周辺の海底強化工事に395億円の経費が必要である事。
又洪水時に干拓地の水をくみ出す排水ポンプの設置に475億円かかる
事等が判明しました。

全開門も段階的開門も同じ対策で費用は1077億円と算盤を弾きました。

調整池の水位を調整する方式では水位変動幅を70センチと20センチの
二通りで推定しました。

水位変動幅を70センチとした場合の対策費は239億円です。
又是を20センチにした場合は82億円と試算しました。

制限開門では排水ポンプが少なくて済むが海水交換量が全開の8分の一から
40分の一に減り開門の効果には疑問が残ります。

今回の諫早干拓開門問題は福岡高裁の判決を受けて菅首相が独断的決断
で開門に向けて動き出したものです。

そもそも諫早干拓は何だったのだろうか?

戦後米不足時代に東北の八郎潟干拓。岡山児島湾干拓と同じ様に有明海干潟
干拓が国家プロゼクトとして起草されました。

八郎潟や児島湾干拓が次々と完成する中有明海干拓は沿岸三県の合意が得られず
反対運動が起きて何回も沙汰止みになりました。

最終的には南総開発が諫早沿岸被害対策と名を変えて開拓地も当初の計画の
十分の一くらいに縮小され諫早湾干拓が許可された。

走り出した決して止まらない國の事業の見本みたいなものです。

耕地が少ない長崎県にとっては大変有り難い重要な国家事業です。

処がこれに自然保護団体が噛みつき、有明海沿岸三県の漁業者が同調しました。

確かに自然保護は大事です。

しかし諫早湾沿岸住民は台風や高潮の度甚大な被害を蒙って居ます。
自然保護のためヤムを得ない事イヤなら其処から立ち退けとは少しひどすぎないか?

又関係三県の漁業者の言い分にもこじつけが感じられます。
確かに諫早湾干拓で有明海の潮流が変わり影響が出る事は否定できません。

だがそれは諫早湾干拓が全て責を負うべきか?

例えば熊本新港建設では諫早湾干拓の数倍の海岸が埋め立てれました。
また熊本水害で出た、がれき等で広大な海岸が埋められて農地となっています。

是は佐賀県でも福岡県でも長崎県でも皆同じでそれぞれの自治体が勝手に海岸を
埋め立てて陸地にする國の補助事業を行って居ます。。

恐らくその合計は諫早湾干拓の数十倍になると推定されます。

一方関係漁業者にして見れば、近年赤潮発生等で漁業被害が常時発生し漁業収入
が減って来ています。

この不満をぶっつける相手が国家事業の諫早湾干拓となるのは理の当然です。

彼等は諫早湾開門で状況が好転するとは思っても居ません。

極言すれば国家の補償であって金が問題と言われてヤムをえないのではないか?

赤潮発生には確かに諫早湾締め切りによる影響も考えられるが天候の問題や、
自分たち貝の乱獲や海苔の乱造等は関係して居ないと言えるか?

貝や海草はそもそも海水を浄化する力があると言われて居ます。
これが乱獲されれば結果は分かっています。

それに沿岸各県の埋め立てや沿岸住民の汚水の垂れ流しも無視出来ません。

この様な色々の要件が複合して有明海汚染したのではと思われます。

私は今回の福岡高裁の判断には裁判官の勇み足を感じてなりません。

因果関係不明の儘早期判断ではなかったか?

一番簡単な諫早湾干拓に罪を負わせて開門させればあとどの様になるうと
知った事ではないなんて思わずには居られません。

お陰で振り回されるの、関係者全てです。

開門して誰も得をしません。

國は多額の金を出し。農民は折角の農地がダメになり沿岸住民は災害に怯えます。
漁民は國から多額の補償金をせしめる事が出来るかも知れませんが、恐らく是で
有明海の状況が好転するとは、とても思えません。

譬え巨額な国費を使い建設された水門を取り壊し一体何が残るのでしょうか?

國の政策に振り回される農民達の恨みだけが残るのではないかと思います。

私は巨額な国費を使っての排水門開門には反対を改めて言いたい。