日本はオーストラリアとの経済連携協定で豪州が関税率大幅削減を要求して
居る牛肉関税で現在の38・5%から20%台に引き下げやむなしと譲歩を検討
する事とした模様。
オーストラリアは冷蔵品と冷凍品を区別せず牛肉関税を一律に現在の半分の
19・25%にする様に要求。
此に対し日本は冷蔵・冷凍何れも20%台に引き下げを検討するが、一部国産品
と競合する冷蔵の税率は冷凍より高くし国内畜産農家保護を考慮する意向。
なおこの牛肉関税引き下げは豪州の自動車関税を協定発効と同時に撤廃するか
時間をかけて撤廃するのか微妙であるのでこの牛肉関税引き下げ問題も筋書き
通り行くか予断を許さない状況らしい。
この豪州とのEPA交渉結果はTPP交渉とも大いに関連があって特に関税撤廃で
堅い姿勢の米国との交渉にも影響が出て来そうとの事。
恐らく米国の牛肉より有利に豪州の牛肉が日本に輸入される事に米国が黙って
指を咥えて居るとは考えられない事です。
自動車等輸出関税は撤廃したいが、自国農業保護のため出来るだけ高い関税で
保護したい農業。
此がグローバルに拡大し、米国・豪州・東南アジア等々との関税撤廃問題は今後
一体どうなって行くのでしょうね。