永久に原発政策を続行するためには核燃料の効率的運用があります。
政府は原発と同時に核燃料を元の量より増やす事が出来る夢の次世代原子炉として
高速増殖炉もんじゅを研究開始致しました。
処が相次ぐ事故やナトリュウム洩れ事故等決定的欠陥が指摘されました。
とうとう原子力規制委員会は運営主体の日本原子力研究開発機構に対し、運営主体
変更勧告を行うと云う厳しい裁定を下しました。
機構の隠蔽体質や、拙い高速増殖炉もんじゅの運営の仕方が指摘されヤムを得ない
措置です。
是に変わる運営主体は見つからないので、もはや「もんじゅ」は廃炉の運命にある。
このもんじゅは國にとって、カネ喰い虫で厄介な存在でもあります。
しかし永久的原発存続を願う政府にとっては「もんじゅ」は守らねばならない砦です。
夢の原子炉もんじゅの灯は消したくないと云うのが政府の方針なのかも知れません。
２０１６年度第１９０回通常国会が今日召集されます。
今国会は全て夏の参議院選挙を意識して設定された異例ずくめの様です。
会期は６月１日まで１５０日で参院選前で会期延長は困難と見て居ます。
まず２０１５年補正予算案を１月中旬に成立、２０１６年度予算案を直に審議年度内成立を目指す。
そのため通常国会開催初頭に行う施政方針演説等政府４演説や代表質問は、補正予算成立後に
まわすと云う異例な国会運営を取った。
会期中に５月２６日・２７日に主要国首脳会議伊勢志摩サミットが開かれますので、実質的審議は
その前に終わらせたい意向の様です。
これに対し昨年は安倍首相の外交日程の都合で臨時国会が開かれなかったので、野党は重要な
審議事項が山積して居ると与党追究に手ぐすね引いています。
まずカヤの外に置かれ与党間で決められた消費税軽減率問題が挙げられます。
又政治とカネも問題も大きな争点に発展しそうです。
他にもＴＰＰ問題安全保障の問題等早急に審議すべき事項がたくさんあると野党はしています。
安倍政権は早く予算案を成立させ、経済の道標を示し、夏の参院選で完全勝利を狙うと云う
筋書きの様です。
さて事がそう巧く行って呉れるかですね。
