日本国憲法は不戦を誓い戦力保持禁止を憲法9条で明示しています。
しかし其れは原則論で現在の厳しい世界状況では許されない無理な話しです。
ましてや日本は曲がりなりにも世界経済大国として米・中についで第3位にあって
独立国として丸腰では到底太刀打ち出来ません。
其処で日本政府はこの憲法9条を巧く解釈して、自衛隊の存在や防衛を充実させた。
いまや日本の防衛は世界でも有数のもので、防衛予算も5兆円超えです。
防衛設備も技術も世界に誇れるものとなりました。
しかし是は明らかに憲法9条違反は誰の目にも明かです。
しかし国民はこれに触れない様に避けて暗黙の内に了承していました。
謂わば是はパンドラの箱で決して明けて不可ないものです。
もし明けたら結果はどうなるか全く予測がつかないシロモノです。
処が今回自民党稲田政調会長が是に触れ、自衛隊を違憲とする憲法9条第2項は
速やかに改正すべしと会合で言明しました。
その意図する処は不明ですが、敢えて政府が隠して居た事に触れ国民に注意を促した
事の意義は大きい。
二度と戦争は起こしてはならない、是は誰でもの願いです。
戦争は起こさなくても巻き込まれてしまう確率が高いですね。
そんな場合何の抵抗もせず敵の蹂躙に任せて居て其れが独立国と云えるか?
国家は国民と財産を守る義務があります。
最低限の戦力は持たなくては國の威信が立ちません。
そんな事は同盟国の米国に任せて置けばよいと言う甘い考え方は残念ながら國と
國の付き合いでは成り立ちません。
国益優先ですから米国も利があれば日本を切り捨てる事に躊躇はないと思われます。
矢張り自分の國は自分たちで守るより他はないのです。
そう言った意味では稲田政調会長は正論です。
しかし正論だけでは世の中動きません。
其処の処が問題で厄介ですね。