日々好日

さて今日のニュースは

4~7月期日銀マイナス金利で地銀の7割が減益

2016-08-11 07:55:08 | Weblog

国家の金融政策によって地銀は皆景気に浮かれて居たが、日銀が企業への貸し付け拡大
を狙った日銀マイナス金利を導入してからオカシクなって来た。

日銀は地銀等がもっと企業が設備投資出来る様に企業への貸し出し拡大を狙って、従来
地銀の余裕金は日銀に預けて金利を稼いで居たのに逆に日銀が利子をとりマイナス金利
を打ち出した。

困ったのは地銀です。

先の見えない企業に貸し付けるべきか?日銀に利息を払っても地銀の安全を確保するか?

完全に日銀の狙いは外れ失敗し地銀共々苦境に立たされた。

この程東京証券取引所に上場されて居る地方銀行83社の、今年4~7月期の決算が
出揃いました。

其れによると全体の7割強の62社の純利益が減少して居る事が判明した。

一番の原因は日銀のマイナス金利で貸し出し利ざやが縮小した事が上げられる。
それに株価低迷・低金利で株式売却や国債運用収益も減少して来て居る。

地銀は何よりも地方のお得意様を守り育てる事ですが、収益が減って来てはそれは
出来なくなって来る。

地銀が貸し付け業務を忘れ、投資に走れば利益は得るが、地銀の存在が危うくなる。

地銀も大変厳しい運営を迫られて居るのですね。


夢の新薬・国民皆保険の財政脅かすと対象限定・医療費抑制を検討か

2016-08-11 06:26:00 | Weblog

厚労省は治療によく効くが同時に価格もきわめて高い新薬について、公的医療保険の財政が
圧迫される可能性があると云う事で対策に乗り出したらしい。

我が国の国民皆保険は世界に誇れる素晴らしいシステムですが、此を悪用する人や保険料を
払いきれない人達が居て、また高齢化に伴い医療費はうなぎ登りで崩壊が心配される。

一方医療技術の開発で新しい高度医療技術や新薬が生み出されて行きます。

特に高騰する薬剤費をこのまま放置するのは拙いのではないかと云う事で抑制が検討され始め
られた様です。

今回特に標的になったのは、ガン患者が夢の新薬と期待を寄せる「オプジーボ」です。

この新薬100ミリグラム73万円もし、体重60キロの人が1年間使用すると3500万円
かかる計算になるが費用の上限の高額療養費制度を利用すれば患者の月額負担は30万円で
年間300万円負担となる勘定。

患者は必要額の10分の1負担で済み、残りは国が負担し医療保険から出されます。

昨年12月この新薬が肺ガンへの保険適用が認められ対象患者が数万人に拡大した。

これで16年度販売予測は1260億円と前年の6倍となった。

さらに今月腎臓ガンへの使用も認められ、血液ガンも承認申請中でこのまま放置すると
益々国民皆保険制度や国家財政を圧迫するのは必定となって来た。

其処で財務省の財政制度等審議会で患者5万人が1年間この新薬を使うと1兆7500
億円かかると云う試算を示した。

現在国民医療費は40兆円で薬剤費は10兆円、この新薬を拡大すると新薬だけで5兆円
は軽くすっ飛ぶとした。

我が国の年間防衛費と同額が新薬使用に使われる勘定になる。

現在問題になって居るのは治療効果がある患者は2~3割だが誰に効くか判らない事。
効果持続の止め時の判断が難しい事。
副作用で死亡例が複数ある事。
この新薬噂通りではない様だ。

厚労省中医協は新薬適正使用指針裁定・対象患者基準を設け・副作用対応が出来る医療
機関限定して使用を認める。
薬価改定前でも値下げするルール作りをする。

等々検討する事となった。
厚労省は今後新たに登場する高額な新薬対策を考えて協議を始めた模様。

これに対し製薬会社側は新薬開発の意欲をそぐと反対を表明した。

国は患者の夢を叶えるべきか?国家財政優先とすべきか選択を迫られていますね。