前回年金積立金運用の赤字に関して年金制度の危険性について述べました、年金受給者に
取って聞き捨てならない事がネットに書かれて居ました。
其れは10年後年金は今貰って居る金額の半分以下に削減される可能性を示唆する書き込み
でした。
現在厚生年金や国民年金等の積立金が140兆円余りあり、毎年6~7兆円が年金として
支払われています。
残りの内134兆7475億円が債券や株式に投資され運用されて居ます。
処がこの処世界経済不況で株価等が暴落し大きな欠損金を出しました。
15年度は5兆3098億円と云う大きな赤字です。
年金積立金運用機構は10年間で32兆円余りの利潤を上げて居るので大した事ではない
と嘯いて居ます。
近頃の年金準備金運用で大きな赤字を出したのは、阿倍政権がこの年金準備金運用に目を
つけて日本の経済成長の一翼を担わせ様とした事が、大きな一つの要因と思われる。
此まで積立金運用は手堅い債券関係に重点が置かれて居ました。
処が阿倍政権はもっと利潤の高い株式投資に比重を置くべしとし運用比率を変えさせた。
其れで国内債券37・55%。外国債券13・47%。
国内株式21・75%。外国債券22・09%としました。
債券と株式の比率を51対45位に改正しました。
その結果国内株式で3兆4895億円の赤字。
外国株式で3兆2451億円の赤字。
国内債券で2兆94億円の黒字。
外国債券で6600億円の赤字となった。
利潤増を狙った政策が裏目に出た事になる。
今後年金制度は10年後団塊の世代が一斉に75歳以上の後期高齢者となり年金支払い額が
増える事が予測される。
年金負担の現役世代は少なくなり負担額も限界に来ています。
そのため受給年金額を半分に削減する。
受給開始を75歳以上に引き上げる等の方策が検討されて居るとか。
また社会保障費も年々増え続けて居ます。
現在の医療費は40兆円ですが10年先には50兆円となり国費投入も増えて来ます。
また現在介護費は10兆円で現在2兆8千億円の国費が投入されて居るがこのまま10年
高齢化が進むと限界に来て破綻の予想される。
高齢化社会になると色々難しい問題が出て来ますね。
それだけに高齢者を支える年金準備金運用はしっかりして欲しいですね。